汗をかくことのメリット、デメリット
美容に良い汗をかきたい!

夏の暑い時期、汗のベタつきや匂い、化粧崩れや肌のかゆみなどのトラブルから、汗をかくことを嫌う女性が多いですが、
実は肌にとって「良い汗」もあるんです。ただし、気をつけないと、ベタベタする「悪い汗」が出ることも。
本記事では「良い汗」をかく方法と汗を味方につけるスキンケアについて解説します。

マインドフルネストレーナー/ ヨガインストラクター
小田おだ 祥子しょうこ 

看護師として21年間勤務。大学病院内CCU(冠動脈疾患集中治療室)、各科病棟やクリニック、高齢者施設等多岐に渡り看護業務に携わる。様々な症状の患者に関わるなかで心の状態が病状の回復や生きる力、生命の質(Quality of Life)を大きく左右することを実感していた。

2014年ヨガの資格取得をきっかけにマインドフルネスについて学ぶ。ヨガと瞑想が自身の幼少期のトラウマを解放する感覚を実感。また医療現場の激務で疲弊していた心身が、不眠・過食の改善とともに徐々に回復した経験と、「人が自分の可能性を信じ輝けるようにサポートしたい」という想いを基にマインドフルネストレーナーとして活動中。

汗には肌に良い汗と悪い汗がある

暑くなると、体温を逃がすために人は汗をかきます。
このような体温調整の他にも、汗には肌の乾燥やバリア機能の低下を防いだり、抗菌・除菌効果などのメリットがあります。
ひと口に汗と言っても、サラサラした臭いのない「良い汗」とベタベタした「悪い汗」があります。

良いサラサラ汗

汗は塩味というイメージがありますが、良い汗はあまり塩分が高くなく、サラサラしています。
汗は血液から作られており、血液中の塩分などのミネラル分は汗が作られる過程で濾過されるため、汗の成分は99%以上が水分です。
汗腺の機能がちゃんと働いているときにかくのは、サラサラした臭いのない「良い汗」です。
「良い汗」をかくと血行が良くなり新陳代謝も活発になるので、老廃物を排出するデトックス効果が高まります。
また、皮脂分泌も活発になり、サラサラの汗と皮脂が合わさることで質の良い皮脂膜が形成され、しっとりすべすべの肌になるなどの美肌効果も期待できます。

悪いベタつき汗

冬に体を動かすことが少なかったり、夏場冷房のきいた部屋で長時間過ごすなど、汗をかかない生活をしていると、次第に汗腺の機能が低下していきます。
汗腺の機能が衰えると、体に必要な塩分などが濾過されずに流れ出てしまうため、ベタベタした「悪い汗」となります。
ベタついた汗は、熱を放散しづらいことから、汗の量が多くなったり、体に必要なミネラルが失われるため疲労感も増大し、夏バテや熱中症をおこしやすくなります。
また、肌に残ったミネラル分が古い皮脂と一緒になると雑菌が繁殖し、汗の臭いが強くなったり、肌のベタつきや肌荒れ、化粧崩れなどを起こしやすくなります。

良い汗をかくためのポイント


汗をかく機会がないと汗腺の機能が衰えてしまい、暑い日に屋外へ出た途端「悪い汗」をかくことになります。
汗腺の機能が衰えないように以下のポイントをおさえて汗をかくようにしましょう。

1.一年を通して軽い運動の習慣を心がけましょう
2.入浴で汗をかきましょう

運動の習慣を続けることが難しい人には、入浴がおすすめです。38℃~40℃程度の熱すぎない温度で、15分~20分間湯船に浸かります。
じっくりと体を温めて汗をかくことができ、体のむくみや疲れがとれるだけでなく、副交感神経を刺激して眠りの質を高めることにも繋がります。

サウナや岩盤浴を取り入れるのも◎

体調や好みに合わせて、サウナや岩盤浴を取り入れる方法もあります。
サウナや岩盤浴では皮脂腺が刺激されるため、肌の保湿効果、美肌効果が高まる他、皮脂腺からの有害毒を排出する働きも促されます。

水分補給を忘れずに

良い汗をかくために水分補給も大切なポイントです。
入浴やサウナ、岩盤浴の前に水分補給しておくことで発汗が促されます。
体から失われた水分を補うために、入浴後にもお水を飲みましょう。

良い汗をかくための簡単ストレッチ

良い汗をかくためにできる簡単なヨガのポーズやストレッチをお伝えします。

  • 捻ったランジのポーズ

    下半身の大きな筋肉と体幹部を使い、新陳代謝が高まるポーズです。
    体幹部をねじることで、腹部の臓器を刺激し活性化します。便秘改善にもおすすめです。

    1.両足を揃えて立った状態から、左足を大きく後ろへ引きます。右の膝を曲げ、腰を落とします。
    2.右手は一度腰に置き、左肘を右膝にかけます。左肘と右膝で押し合い、体幹部を右へ捻じります。
    3.胸の前で両手を合わせ、更に左肘と右膝で押しあいながらツイストを深めます。自然な呼吸を続けて30秒キープします。反対側も同様に行います。

  • 三日月のポーズ

    脚全体がストレッチされ、むくみの改善や骨盤を調整する効果があります。背中の張りや肩凝りが和らぎ、呼吸が深まることで、自律神経の調整効果、代謝アップ効果に繋がります。

    1.四つん這いの姿勢から、右足を両手の間に置きます。
    2.左膝がまっすぐに伸びる位置まで、左足を大きく後ろへ引き、左膝をマットにおろします。
    3.上半身を起こし、重心は右足へ移動します。左の腿の付け根の前側と、右の腿裏が伸びていることを意識します。下半身が安定したら、両手を空へ伸ばして胸を開きます。
    自然な呼吸を続けて30秒キープします。反対側の脚も同様に行います。
    腰や膝に負担を感じやすい場合は、両手は肩の下のマットに置いた状態で行います。

  • 薪のポーズ

    凝り固まったお尻周りの筋肉がストレッチされるポーズです。骨盤周辺の血行が良くなるだけでなく、骨盤の歪み改善効果、腰痛の予防と改善に役立つポーズです。

    1.あぐらの姿勢から右の膝を立てて、左の踵を右腿の前に置きます。右坐骨から少し離したところに左の踵を置きましょう。
    2.右足の甲を、左膝の上に載せます。この状態で右膝に負担を感じたり、右の坐骨が床から浮いてしまう場合には、右足は左膝の上ではなく、左膝の前の床に置きましょう(膝に負担がなく、坐骨が安定することを優先します)。
    3.後ろに手をついて床を押しながら腰を伸ばし胸を開きます。更に余裕があれば、両手を前の床に置き直し、息を吸いながら腰から背中をよく伸ばし、吐きながら上体を前へゆっくりと倒していきます。出来るだけ腰から前に倒れるようにします。





汗をかいた後のスキンケア

たとえ良い汗でも放置すると雑菌が増えて臭いの元になったり、肌の刺激になります。
汗をかいたらすぐにやさしく拭き取るか、シャワーで流すようにしましょう。
出先の場合は、汗ふきシートで拭きとり肌を清潔に保つことで、臭いや肌トラブルの対策になります。

汗をかいて肌に刺激を感じる時は、バリア機能が低下しているサイン。敏感肌の人向けの低刺激性の化粧品で、十分に保湿するように努めましょう。
化粧水で保湿した後は、肌から水分が逃げないように、乳液やクリームを重ねて潤いを与えるとともに、肌表面を保護します。

コロナ禍にある最近では、マスクの下に汗をかいて肌が敏感になっている人もいるようです。
屋外ではマスクを外したり、こまめに汗を軽くふき取ったり、形状や材質が蒸れにくいタイプのマスクに変えてみる等、工夫されるとよいでしょう。

汗を味方につけて夏を楽しもう

夏はどうしても汗をかいてしまいますが、汗をかくことで体のめぐりが良くなり、肌がきれいになるなどの美容と健康によい効果があります。
汗の質を良くして、汗を味方につけましょう。気持の良い汗をかいて、今年の夏も健康的に、ポジティブに楽しみましょう。

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