花粉症とともにやってくる肌荒れ!
専門家に教わる正しい対処法。

寒さが和らいでくると、気分はすっかり春ですね。気持ちが明るくなる一方で、心配になるのは花粉の影響…。
花粉症の方は、くしゃみや鼻水といった症状だけでなく、肌荒れまで気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、食品の機能性研究に携わる山下先生に、花粉症のメカニズムと日常に取り入れられる食事の工夫を教えていただきました。

神戸大学大学院農学研究科 生命機能科学専攻応用生命化学講座 准教授
山下やました 陽子ようこ 先生

管理栄養士の資格を持ち、食による健康維持増進に関わる教育研究に従事している。専門は、ポリフェノールなどの健康効果を解明する食品の機能性研究。また、食文化の継承を目的とした食育活動なども実践している。

花粉症が起こるメカニズム

免疫の過剰な防衛反応

私たちは日々様々な異物に晒されていますが、それらに過剰に反応する状態がアレルギーです。
花粉症はその名の通り、花粉を異物として認識し、
過剰反応してしまう免疫異常システムの一つ。
「異物が侵入した」という情報が行き過ぎることにより、マスト細胞がヒスタミンを作ります。
ヒスタミンを受けた体には、自己防衛としてくしゃみや鼻水、涙といった症状が出ます。

身体への影響

花粉症の身体は免疫が落ち、抵抗力が低下しています。
身体全体が炎症反応を起こしており、ヒスタミンなどが全身に見えない傷を負わせているような状態です。
くしゃみといった目立つ症状だけなく、実は臓器や肌にも影響が出ています。
特に、口周りと舌はターンオーバーが一番早い場所のため、炎症の影響も早く現れます。

身体へのダメージが蓄積してくると、口内炎や唇の荒れなどが生じます。
口周りにそういった異常が出たら、身体からの生活改善サインだと言えるでしょう。

  • 免疫力低下
  • 気になる唇の荒れ

免疫を高める食生活

花粉症で生じたヒスタミンは、自分自身も攻撃してしまう過敏な状態。身体の免疫を高めて、正常化を目指しましょう。
ポイントとなるのは私たちの免疫を司る「腸」を守ること。
腸を労ったり、機能を高めるには、食事が大切。その中でも、朝ごはんが重要な役割を担います。
最適な食べ物を取り入れて、花粉の季節を乗り切りましょう。

【腸を元気にする】ヨーグルト

乳酸菌は腸内フローラを良好に保ち、腸の免疫機能の正常化に役立ちます。
朝食にヨーグルトなど、乳酸菌を含む食品を食べることがおすすめです。

【腸を労る】スープのある朝ごはん

朝ごはんはとても重要です。食事をとることで、身体を起こす働きもあります。
おすすめしたいのは、消化管に負担をかけない暖かいスープやお味噌汁。

体温が上がると血流が良くなり、肌の末端にまで栄養が運ばれます。顔色も良くなりますし、
美肌にも効果的ですよ。

【乾いた身体をうるおす】白湯・甘酒

寝起きの身体は、6〜7時間何も飲んでいない乾いた状態。水分補給が大切です。
冷たいものは身体がびっくりするので、白湯や甘酒など、温かい飲み物をとりましょう。
甘酒には酒粕甘酒と米麹甘酒があります。
どちらも甘い飲み物ですが、ビタミン類が多いので肌に良く、
微生物を摂取することで腸内環境にも良い働きがあります。
市販の甘酒を買う場合は、添加物の少ないものを選ぶと良いですよ。

これは避けたい!NG朝食

・炭水化物だけの朝食
臓器を起こすのに必要なのは、炭水化物とタンパク質。炭水化物だけはNGなので、タンパク質と合わせて食べましょう。
例えば、お粥なら卵を入れて卵粥にするのがおすすめ。
パンとコーヒーだけで済ませてしまう方は、牛乳を添えるだけでも改善されます。
野菜でビタミンを追加すると、さらにバランスが良くなりますよ。

・脂の多い食品
肉加工食品など、過度な脂を含む食品は消化器への負担が多いので避けましょう。同じ油でも、魚油(DHAやEPA)は身体に良いです。

・甘すぎる飲料
甘さのために糖が添加されていると、血糖値が上がりすぎてしまいます。
甘酒などの自然の甘さは問題ありませんが、甘味の強いジュースなどは避けましょう。

時間栄養学を取り入れたごはんで、身体をリセット

食事時間栄養学とは「何を」、「どれだけ」食べるかだけでなく、「いつ何を食べたら良いか?」という視点を取り入れた学問です。
日中と寝起きでは腸の状態も変わるので、状況に合わせた食事を選ぶことが、免疫力UPに役立ちますよ。

朝起きたら太陽の光を浴び、理想のご飯を食べて、気持ちよく身体をリセットしましょう。
つい朝食をパンとコーヒーだけで済ませてしまう方も、これを機にメニューを見直してみてはいかがでしょうか?
日常的に免疫を下げないように食生活を整えることは、美しい満ち肌にも繋がりますよ。

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